酒井和夫先生のメンタルケアコラム
第六回

親の考え方が柔軟になれば子どもも自ずと夢を描ける。

ステレオタイプの思考が、柔軟な発想をはばんでいる

皆さんは、複雑系という言葉をご存知ですか。落語のなかに『風がふけば桶屋がもうかる』というくだりがあります。一般には『こじつけ』の論理という意味で使われているのですが、最近の科学の見方ではこのような因果関係を複雑系と呼んで、あながち『こじつけ』とは言い切れない面もあるとしています。

近年、大人たちが夢を持てなくなっている理由のひとつに、この『複雑系』のような結びつきを忘れてしまっていることが挙げられるのではないでしょうか。「私は綺麗じゃないから素敵な恋愛はできない」「貧乏だからしあわせになれない」などという一本道(ステレオタイプ)の単純な思考がはびこっていて、未来を開くための柔軟な発想ができなくなっているように思います。

私は精神科医として、多くの種類の薬を研究してきました。薬に関しても、もし『これは薬』『これは毒』という視点だけで研究されてきたとしたら、世の中に薬というものは、ほとんどなかったかもしれません。たとえば、成分を何万倍、何億倍にも薄めるというホメオパシー(同種両方)というものがあります。大変な劇物とされるものでも、薄める度合いによって、とてもよく効く薬の作用をもつようになるというものです。同様に、濃度によって毒にも薬にもなるものは、実際、世界中にたくさんあります。

このように物質というものは、『いい』『悪い』と一概に決められるものではありません。これは人間の人生にも同じことがいえるのではないでしょうか。自分自身のことについても、子どもへの接し方についても、柔軟性を欠いた考え方になっていないか、現代人は振り帰ってみる必要があると思います。

もし「習慣」的にそのようなパターンに陥っていると気づいたなら、そこから立ち直るよう努力してみることです。

「習慣への執着」を蔓延させる現代の食生活

ここで問題なのは、「習慣」というものは、気づいてもなかなか抜け出せないということです。アルコールの常飲、喫煙、ギャンブルぐせ、買い物マニア、幼児虐待、引きこもり等々の問題は、程度を越えると病気として扱われますが、『ある習慣への執着』という意味での『嗜癖』は、どんな人でもある程度抱えていて実はそれが社会で大きな問題となっているにも関わらず、あまり問題視されていません。精製された砂糖は、穀物類から体内の入ってくるものと比べて、きわめて簡単に九州され脳にもエネルギーとして入ってきます。

ところが、こうしたグルコースは消費も早く、血糖値があがったかと思えば、食タンにさがる、あがってはさがるの繰り返すのです。このさがった状態のとき、人は健全な情緒を失いがちになってしまい、イライラしたり、ボーっとしたり、いわゆるキレるという状態になったりします。そしてなかには、慢性的に低血糖症に陥るケースもあります。

摂食障害といわれる拒食症、家庭内・構内の暴力が、現代になって急激に増えてきたのは、食生活の大きな変化(グルコースの摂取量の増加)が戦後、特に1970年代以降、顕著になってきたからだと思われるのです。

嗜癖をあらため、柔軟な発想へと導くサプリメント

では、食生活をただせばいい? それが簡単にできれば、誰も何の苦労も要りません。現実に嗜癖をなおすのは、精神科医の立場からいっても大変な困難を伴うものです。

私が、低分子キトサンを患者さんにおすすめしているのは、薬でも治療困難なこうした嗜癖に対して、この栄養補助食品が副作用もなく、すばらしい機能性をあらわしているからです。それが、「ヌーススピリッツ」です。

ヌーススピリッツの機能性の秘密は、従来のキトサン食品より単位当たりの重量密度が大きいこと(これはおそらく分子構造からくるものです)。また、その分子配列がしっかりして、秩序だった構造をもっていることにあるのだと思います。しかも、何らかの形で食欲や感情的なもの(交感神経や副交感神経)にまで、はたらきかけていることはまちがいありません。

従来、キトサンはその抗ガン機能、ダイエット機能を中心として語られてきました。ところが、大きさや構造の違いで、同じ物質がまた違うはたらきをする。ヌーススピリッツのキトサンは、上記のような理由から体調を整え、柔軟な発想へと導いてくれます。私自身も『ヌーススピリッツ』を飲み始めて、以前より柔軟な発想ができているかもしれません(笑)。

健全な夢は、健全な体調から生まれます。そして、親が健全な夢をもてば、子どもも未来に対して夢や希望をもてるというものです。ぜひ、薬のような効果を必要としていない、ごく普通の日常を送っている方も、毎日のサプリメント(栄養補助食品)のひとつとして、揃えてみてはいかがでしょう。

PROFILE

精神科医 酒井先生のプロフィール

1951年東京生まれ。東京大学文学部卒業、筑波大学医学研究科博士課程修了。
精神科医、医学博士、日本医師会認定産業医、臨床心理士。

現在、ストレスケア日比谷クリニック院長。おもに心身症、摂食障害、気分障害(うつ病)、強迫性障害などの治療に従事。

目次(全20回/予定)
第13回 「うつ状態を防ぐために」
第12回 「更年期を乗り切る」
第11回 「引きこもりについて」
第10回 「育児ストレスの対処法」
第09回 「サンタクロースって本当にいるの?あなたならどう答えますか?」
第08回 「子どもの心とシンクロできる親のインスピレーションを磨く。」
第07回 「子どもたちの健全なこころの育成は大人たちの健全な精神生活にある。」
第06回 「親の考え方が柔軟になれば子どもも自ずと夢を描ける。」
第05回 「子供が抱える悩みは親の抱える悩みと共通しています。」
第04回 「未来から現在を見る。その視点が明るい未来を切り開きます。」
第03回 「親の健康が子供の心を育む。食生活はなによりも大切です。」
第02回 「心と心が通い合う。その第一歩は円満な家庭から始まります。」
第01回 「子供との心の関係性は、大人たちの意識の変化が不可欠です。」