酒井和夫先生のメンタルケアコラム
第四回

未来から現在を見る。その視点が明るい未来を切り開きます。

日本人が失っている心の底力を取り戻そう

子どもの心身を健やかに育むのに大切なことは、文字通り心の面では創造性と想像力を養う親子の対話、身体の面からは食生活の見直し。この2つになります。この2つはまた、相互かつ密接に関連しています。「頭でわかっていても…」という声が聞こえてきそうですね。では、どうして私たちがそれらを実践できないのかを考えてみましょう。

海外に目を向けてみると、北朝鮮の拉致事件やイラクでのアメリカの姿勢、イスラエルとパレスチナの問題、今日の国際的な問題を数えあげればキリがありません。これらの国際紛争を考えてみるなら善悪の裁定はぬきにして、世界の多くの国々や人々は、非常に堅固な何らかの意志を持っているということに気づかされます。国家間の付き合い方にしても、子ども達に対する教育にしても、彼らの意識や意志の強さは、今の日本人の想像をはるかに超えているとしか言いようがありません。

日本人も有史以来、歴史上ではそうした諸外国と同等以上に強い意志を発揮してきた国民だと推察できます。ところが、現在の日本は外交にしても、教育にしても、明確な信念や意志が希薄になっているようです。もし、『心の力』という言葉があるとすれば、日本人ほど心の力のない国民はいないと思うのです。それが驚くべきことに、最近の50数年で失ってしまったのです。

どんな境遇にあっても元気な国々がある

日本は不況、不景気だからというのは理由になりません。アメリカの失業率などは日本以上です。リストラにあったり、レイオフ(一時解雇)されたりなどというのは、彼らにとっては当たり前のことです。統計的にも自殺者は増えてなどいません。

さらに、紛争地域にあっても、不況の国にあっても、貧困で飢餓に苦しむ国にあっても、人々は希望や展望そして野望というものを、今の日本人よりはるかに持っている。基本的に元気といえるのです。

ひと昔前の日本で狂牛病騒ぎや産地改ざん事件などのように官公庁の発表が遅れたり、隠蔽が発覚したら、すぐにデモが始まっていました。ところが、現在の反応はごく静かなものです。今でも抗議する人や団体はいますが、たくさんの市民が参加するデモのような実力行使になることはありません。

では、希望とか目標というのは、もう今の日本人は持てないのでしょうか?私は持てると考えています。ただ、今の多くの人々は、希望というものは、現在から未来を展望することだと思っているようですが、実はそうではありません。人間というのは、未来から見て生きるものなのです。希望を持って生きられるのは、未来から自分を見ているときなのです。そうすることで、広い選択の幅が出てくるわけです。

子ども達に神話的な昔話や空想小説を聞かせたり、家族旅行を計画させたりするとよい、ということは、未来から現在の自分を観察させるよい練習にもなるわけですね。大人自身も子ども達にそう教えることによって、自らの生き方を見直すことができるはずです。

心とメンタル面への機能性を持つキトサン

未来から現在を見て希望を持つと提案しても、心身がそれに応えられないケースもあります。ウツ・引きこもり・情緒不安定。頑張らなくてはと思うほど、逆にそれができない自分がふがいなく感じられる気持ち。少なからず皆さん経験があるのではないのでしょうか。それは皆さん自身の心の持ち方だけが問題があるとは限らないのです。

低分子水溶性キトサン『ヌーススピリッツ』はうつや不眠・各依存症など心の衝動に一定の機能性が認められるとして、米国と日本における用途特許を取得しました。キトサン自体は、一種の食物繊維ですから、栄養の補助をしてくれるものではありません。

しかし驚くべきことは、この物質には自然界で唯一プラスの電荷を持つものだということです。対極にあるマイナスの電荷の物質には添加物など、食汚染による食生活の乱れやストレス、環境汚染の影響で発生する老廃物で、また、がん細胞の周辺にもマイナスの電荷が認められています。キトサンを体内に取り入れると、食生活を健全にしてくれるとともに、これらの物質と結合して尿や便として体外に排出し、血液の流れまでもスムーズにしてくれるのです。

子育てにしても、ご自身の悩みにしても、『心の力』というものには、このように目に見える食生活の改善と目に見えない心のケアの両方を、バランスよく保つように心がけるとよいと思います。

とりわけ、『ヌーススピリッツ』には、心とメンタル面の機能性がある上、薬と異なり副作用の心配がありません。ぜひ、ご家族みなさんでご愛飲いただき、小さなことにクヨクヨしない、明るい家庭を築いていただきたいと思います。

PROFILE

精神科医 酒井先生のプロフィール

1951年東京生まれ。東京大学文学部卒業、筑波大学医学研究科博士課程修了。
精神科医、医学博士、日本医師会認定産業医、臨床心理士。

現在、ストレスケア日比谷クリニック院長。おもに心身症、摂食障害、気分障害(うつ病)、強迫性障害などの治療に従事。

目次(全20回/予定)
第13回 「うつ状態を防ぐために」
第12回 「更年期を乗り切る」
第11回 「引きこもりについて」
第10回 「育児ストレスの対処法」
第09回 「サンタクロースって本当にいるの?あなたならどう答えますか?」
第08回 「子どもの心とシンクロできる親のインスピレーションを磨く。」
第07回 「子どもたちの健全なこころの育成は大人たちの健全な精神生活にある。」
第06回 「親の考え方が柔軟になれば子どもも自ずと夢を描ける。」
第05回 「子供が抱える悩みは親の抱える悩みと共通しています。」
第04回 「未来から現在を見る。その視点が明るい未来を切り開きます。」
第03回 「親の健康が子供の心を育む。食生活はなによりも大切です。」
第02回 「心と心が通い合う。その第一歩は円満な家庭から始まります。」
第01回 「子供との心の関係性は、大人たちの意識の変化が不可欠です。」