血管の健康を意識するための標語として「血液サラサラ」という言葉が流行ったのは十数年前。最近ではそれに加え「血管年齢」という言葉が使われるようになりました。その理由は、食生活の欧米化や運動不足が原因で、実年齢以上に血管が老化してしまう人が急増しているからです。
これは加齢とともに血管の柔らかさを保つ成分が体内に生成されなくなるから。特に血管壁に含まれるエラスチンは、無くてはならないにも拘わらず、40歳で自ら生成できなくなります。血管は肌や髪と違って、普段から確認することができません。気づかずそのままにしておくと、血管は硬くなり慢性的な血圧の上昇が起こります。すると肩こりや頭痛など直接な痛みの他、代謝異常など、様々な機能障害を起こすことになるのです。
衰えて硬くなってしまった血管年齢を適正に戻すには、食生活や運動といった地道な努力だけでなく、エラスチンの補給が欠かせません。老化はエラスチン不足から始まる、と言っても過言ではないのです。
液を身体の隅々まで運ぶ動脈には弾力性をもつエラスチンが必要不可欠です。エラスチンが減少する血管の内径はどんどん細くなり、血圧があがって、血管トラブルも起こりやすくなります。
ちなみにエラスチンを多く含む食材としては、牛すじ肉、鶏の手羽先、軟骨、煮魚の煮凝りなどが挙げられます。
また、サプリメントは主に「豚由来」と「魚由来」のものがありますが、豚由来のエラスチンはヒトのアミノ酸の構造に近く、効率的にエラスチンを摂取できると言われています。
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。
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