皆さんがご存知のように身体は口にしたものからできています。免疫力が下がるのも食生活の歪みが大きな原因です。世の中には、いろいろな食養生の情報が溢れています。しかし、免疫力を高めるためには、「これは身体にいいから食べる」とか「これは身体に悪いから食べない」という食べ方はお勧めできません。大切なことは次の5つです。
1.バランスよく色々食べる
中高年になると脂肪やコレステロールを気にして「肉より魚」と偏りがちになりますが、それでは血管も弱まり、免疫力も低下してしまいます。穀物、野菜、果物、肉、魚をバランスよく食べましょう。
2.よく噛んで食べる
噛むことで脳が刺激され、飲み込んだ食べ物は胃や腸の粘膜を刺激して、免疫細胞が活性化されます。また、よく噛むことで分泌される唾液には、たくさんの酵素が含まれ、ガンの原因となる活性酸素を中和する働きもあります。
3.食材はなるべく丸ごと食べる
野菜の皮や葉には栄養素がたっぷり含まれます。例えばゴボウなどは、皮の下2-3㎜に抗酸化のもととなるクロロゲン酸を多く含み、大根葉もβカロテンやビタミンが豊富です。その他にも丸ごと食べられる小魚や玄米など、丸ごと食べられるものを口にしましょう。
4.食べることに貪欲に
一般的に長寿な人ほど食いしん坊で、何でもよく食べる人が多く、食欲も旺盛です。食べることに貪欲な人ほど、生きることにもエネルギーがあふれます。食べることに関心を持ち楽しみましょう。
5.食事は楽しく会話をしながら
食事は栄養を身体に供給するだけでなく、精神的な充足感を得るという大切な役割があります。お皿や盛り付けにこだわりながら、好きな人との会話を楽しんで食事をしましょう。
食べることが大事とは分かっていても、すでに食欲がかなり落ちて、痩せてしまって心配な方は、健康食品を利用して免疫力アップを図りましょう。サプリに含まれる代表的な免疫素材を紹介いたします。多くは古くから使われてきた漢方素材が中心です。できることならば安価なものは避け、安全性や製法など納得のできるものを選びたいところです。
メシマコブ
お隣の国韓国では医薬品の原料として使用され、アガリクスと同様高い抗腫瘍効果が認められています。
アガリクス
他のキノコ類に比べてたんぱく質、各種ビタミンやミネラル類、リノール酸などの有効成分が多く、抗がん作用や免疫力向上が期待されます。
チャーガ
ミネラルをはじめβグルカン、水溶性リグニン、エルゴステロールなど栄養素が豊富で、アガリクスの20-30倍ともいわれる抗酸化作用が発表されています。
霊芝(れいし)
煎じて飲んだりサプリメントで摂取するのが一般的です。霊芝の主な効果として、昔は伝承薬として健康維持や・症状の緩和を目的として飲まれ、現在では免疫力や自然治癒力を高め、ガン予防・抑制治療として使われています。
糸状菌発酵ウコン
吸収しにくいウコンを糸状菌で発酵させることで有効成分を最大限に吸収しやすくしました。抗酸化作用、血糖低下、肝保護作用などが確認されています。
エチネシア
古くから薬草として使われてきたエチネシアは感染症の予防や歯や喉の痛み、傷の治療のために使われ、免疫を高め病気や風邪予防のための万能薬として今でも大変人気のあるハーブです。インフルエンザや風邪予防によく用いられています。
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。
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