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Care for autonomic imbalance.

最新!自律神経失調症のケア法

自律神経のバランスが崩れ、体や心のバランスが乱れてしまった状態を「自律神経失調症」と呼びます。その言葉(症状名)は、よく耳にすると思いますが、実際、症状が発症した際にどう対処するべきか、またその予防法などはあまり知られてはいません。今回は日常で簡単にできる、最新の自律神経のケア法をご紹介します。

知っておきたい!基礎知識

自律神経は血液循環や消化、呼吸などを自動的に調整し、心身を常にベストの状態に保つように働きます。
一方で、この自律神経が乱れると心身の不調として現れます。
身体症状としては、身体のだるさ、便秘や下痢、頭痛、ほてり、動悸、しびれなど。精神的症状としては、感情の起伏が激しい、やる気が出ない、ゆううつ感などです。

病院では薬を処方されるけれど……

実は、自律神経失調症という病名は日本独特のもので、海外では病気の名前として存在しておらず、同様の症状の場合は、医師からはメンタルケアや生活習慣の見直しのアドバイスが行われます。それに対して日本では自律神経失調症と診断されると、どこか痛ければ鎮痛剤、眠れなければ誘眠剤というように、症状を薬でケアするのが一般的です。

当然ながら、それらの薬は過剰に傾いた交感神経、副交感神経を整えるものではありません。結局、薬で不具合をごまかすため、不調が長引いてもひたすら薬で症状を抑え我慢し続ける人が多く、最初は軽い痛みや倦怠感だったのが、そのままうつ病など深刻な病気につながることもあるようです。

これまでは自律神経のケアをどうすればよいのか、個人では判断が難しい場合もありましたが、現在では、かなり具体的な方法でセルフケアが行えることがわかっています。今、実際にお悩みの方も、そうでない方も、ぜひ生活に取り入れてみてください。

あせらずに自分らしいケア法を

自律神経失調症は男女に関係なく発症しますが、特に女性に多く見られるトラブルとして知られています。それは自律神経自体が、女性ホルモンの変動に敏感に影響を受けやすいからです。特に月経・妊娠・出産・閉経など女性特有のライフイベントの際には、特に自律神経は乱れやすくなり、ほとんどの方が自律神経失調症におちいってしまうと言われています。

神経系の仕組みは未解明の部分が多く、心身への症状の現れ方も、千差万別です。ですので今後一生の内で、自律神経の乱れとある程度上手に付き合うためにも、普段から自分にあった自律神経を安定させる方法を見つけておく必要があります。

そのポイントは、日常から自分の体調変化に敏感になること、そして、ストレスによる心の不調を我慢しないことです。生活の中で少しずつでも工夫することで自分なりのケア法を確立させていきましょう。

自律神経を整える4つのおすすめ習慣

▼1.日常の中で「いいな」を感じ、それを周囲に伝える

現代はネガティブな情報にあふれ、それを目にするだけでも自律神経は乱れがちになります。その状態を切り替える意味でも「いいな」を感じる習慣をつけましょう。心惹かれる風景や好きな食べ物など「いいな」と思う物を探して、見つけたら写真やSNSで人に見せたり、話したりしましょう。他人との共感は自律神経を安定させます。

▼2.身体を締め付けるような窮屈な服や靴を選ばない

ウエストがきつい、靴のヒールが高いなど、衣服による締め付けは交感神経を高め続け、想像以上に自律神経を乱してしまいます。職場などで締まった服を着る必要がある方は、その分プライベートではゆったりとした服を着る、楽な靴を履くように心がけましょう。

▼3.腸内環境を高める発酵食品を食卓に

精神的なストレスによって交感神経が優位な状態が長時間続くと、消化機能が低下し、下痢や便秘といった症状を引き起こしやすくなります。特に「便秘」と動悸、不眠、頭痛、ほてりなどが同時に起こっている人は自律神経失調症の可能性が大。腸内環境を整え、便通改善にも効果が期待できる味噌、納豆、キムチ、ヨーグルトなど発酵食品を食卓に加えるとよいでしょう。

▼4.首と背骨のストレッチを心がける

自律神経が通っているのは主に首と背骨。ストレッチ、ヨガなどで、周囲の筋肉をゆっくり伸ばして、その部分によい刺激を与えましょう。ストレッチを行う時間帯は夜寝る前か朝起きた時がおすすめ。

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※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。

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