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Where can a baby be Immune cells

免疫細胞ってどこで生まれるの?

私たちがウイルスに感染しないため、重要な働きをしている免疫。
その主役となる免疫細胞がどこで生まれ、どこで病原体と戦っているのでしょうか?今回はその秘密を特集します。

免疫細胞はまず骨髄の中で生み出される

免疫細胞は骨髄の中にある造血幹細胞が分化(複雑化)することによって生まれます。そこでは、好中球やマクロファージといった主要な免疫細胞の他、赤血球や血小板にも分化するため、骨髄が免疫細胞の源といってよいでしょう。

また免疫細胞を生み出すためだけの特別な臓器もあります。それは「胸腺」という臓器で、心臓の上にかぶさるように位置しています。思春期頃に最も大きく30~40g程度に達し、成人後は小さくなり、その働きを弱めます。

胸腺で作られるのはT細胞群(メモリー・キラー・ヘルパーなど)という、ウイルス感染から身体を守る司令塔ともいうべき強力な細胞集団です。これらはその強さで自分の細胞を間違えて攻撃することがないよう、胸腺内で特別な訓練を受けてから、体内循環を始めるのです。

免疫細胞の働き場所「リンパ節」の仕組み

作られた免疫細胞たちが働くのは血液中、そして血管につながる形で張り巡らされているリンパ管(節)です。血液は心臓を介して、免疫細胞だけでなく栄養などを循環させますが、リンパ管の流れは一方通行。
入ってきた細菌やウイルス、老廃物を処理するだけのまさに免疫細胞の戦場です。そこでは異物が血中や臓器に侵入するのを防ぐべく、免疫細胞が日夜戦いを続けています。

リンパ管には大きな関所となるリンパ節があって、免疫細胞もそこに集まります。大きなリンパ節は、喉頸の下、両脇、脚の付け根。そこでは感染に損傷した細胞や、感染性の微生物、がん細胞の死骸も“ろ過”しており、細菌や老廃物があまりにも多く処理しきれないと、リンパ節は腫れてしまいます。

免疫細胞を鍛える「腸」の大切な働き

口から肛門まで、人間の身体は1本の長い「消化管」でつながっており、外部と直結しています。 その中心となる腸は栄養素や水分とともに、病原体も常に運びこまれます。そのため、腸には大量の免疫細胞が集中し「腸管免疫」と呼ばれる人体最大の免疫システムを形成しています。

その特徴は全身から寄せ集めた免疫細胞の「戦闘能力」を高めるための、特別な訓練場が用意されていること。「パイエル板」と呼ばれる小腸の壁の一部で、有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させており、そこで鍛えられた免疫細胞たちは、腸の守りを固めるだけでなく、腸から身体の各所に散らばって、敵を撃退します。一見、腸とは無関係に思えるインフルエンザや肺炎の免疫作用も、腸での訓練によって高まることがわかっています。

免疫細胞の暴走がアレルギーの原因

免疫細胞は体内の細胞を攻撃しないように教育されていますが、花粉やハウスダスト、食物など特定の原因物質が体内に入ると、一転、暴走を起こし、自分の身体も一緒に攻撃し始めます。 やっかいなのは暴走した免疫細胞の働き自体は止められないということ。本来の細菌やウイルス感染を予防する働きに影響が出てしまうので、西洋医学的には、いまだ対症療法しかケア法がないとされています。

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※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を再載しております。

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