私たちの体の約6割は「水」でできています。いわば、人間は動く「水の器」。
この器の中の水が足りずに、濁り、滞ることこそが、現代人を悩ませる「なんとなくの不調」の原因となるのです。
「最近、どうも体が重だるい」
「朝起きた時から疲れている」
そんな不調を、年齢のせいだけにしていないでしょうか。
私たちの体の約6割は水分で構成されています。血液も、筋肉も、脳も、水があってこそ本来の働きを保っています。
水が足りなくなると、まず影響を受けるのが血液の流れです。水分が少ない血液は巡りにくくなり、酸素や栄養を全身へ届ける力も落ちていきます。
手足の冷え、しびれ、肩や首のこり、疲れが抜けない――。
こうした不調を改善するには、体の「水枯れ」を改善することが、実は近道だったりします。
気をつけたいのは、年齢とともに暖の渇きを感じにくくなることです。
50代を過ぎるころから、体の水分不足に気づく力は鈍くなります。喉が渇いていないから大丈夫と思っていても、実は水が足りていない。これが、中高年に「隠れ脱水」が多い理由です。
健康のために「1日2リットルの水を」という言葉をよく耳にしますが、具体的に何をどれくらい飲めばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。おススメするのは、食事とは別に「飲み水だけで1.5リットル」を摂取する習慣です。
少なすぎる水は、体のめぐりを鈍らせます。血液やリンパの流れが滞りやすくなり、酸素や栄養が届きにくくなるだけでなく、尿や汗として不要なものを外へ出す働きも弱まりがちです。
のどの渇きは、すでに脱水が始まっているサインともされており、渇く前の補給が大切です。
一方で、多すぎる水も体に負担をかけます。短時間に大量の水を飲むと、腎臓が余分な水分を処理しきれず、血液中のナトリウム濃度が薄まり頭痛、だるさにつながることも。
体から出ていく水分と、入ってくる水分。その差を無理なく埋めてくれる量に相当する「1.5リットル」は、体を守るためのちょうどいい黄金バランスといえるのです。
食事やサプリメントでどれほど良い栄養を摂っても、それを全身へ運ぶ土台になるのは「水」です。水分が足りていなければ、栄養を届ける流れも、不要なものを外へ出す流れも滞りやすくなります。
質の悪い濁った水は、それ自体を処理するために体へ余計な負担をかけます。反対に、不純物が少なく、ミネラルをほどよく含んだ水は、体になじみやすく、栄養を運ぶ土台として働きやすい水です。
だからこそ、飲む水は量だけでなく質も大切。良い水を少しずつ飲むことが、体に必要なものを届け、不要なものを外へ出す流れを支えてくれます。
[1]「ちびちび」がカラダに優しい
一気にたくさん飲んでも、体がすべてを受け取れるわけではありません。
飲み過ぎた水分は尿として排出されやすく、せっかく飲んでも体にとどまりにくくなります。だからこそ、水は少しずつ、何度かに分けて飲むことが大切です。
おすすめは、一日に必要な量を8回程度に分けて飲むこと。
一日の暮らしの区切りごと目覚め、朝食、外出前、昼食、入浴前後、就寝前等々に一杯ずつ飲めば、「飲まなきゃ」と頑張らなくても自然に続けられます。
また、のどが渇いてから慌てて飲むのではなく、渇く前に少しずつ補給することで、夏の体を守ることができます。
区切りごとの水分補給。それが一番簡単な「水を飲む作法」です。
[2] 水は「飲むスピード」も大切
コップを手に取ったら、一気に飲み干さず、まずはひと口。
口の中で少しなじませてから、ゆっくり飲み込みましょう。
勢いよく流し込むと、胃に急に水が入り、体に負担を感じることがあります。
大切なのは、水をただ喉へ流すのではなく、少しずつ体になじませること。
ひと口、またひと口と、あわてず飲むことで、毎日の水分補給は体をいたわる習慣へ変わります。
[3] カラダになじみやすい「ミネラル入り」の水を選ぶ
毎日飲む水だからこそ、選び方にも少し気を配りたいものです。
水道水は衛生的で飲み水として使えますが、殺菌のために塩素が含まれています。
飲み水として毎日体に取り入れるなら、不純物をできるだけ抑え、ミネラルをほどよく含んだ水を選ぶことも、水の作法の一つです。
汗をかきやすい夏は、マグネシウムやカリウムなどのミネラルも失われやすくなります。
水分だけでなく、体に必要な成分も自然に補える水なら、体になじみやすく、無理なく続けられます。
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。
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