健康コラム
Healthcare Column.

全世代で骨が弱体化? 老化の原因にも

「動かない生活」で年代問わず骨が弱くなる

新型コロナにより在宅での仕事や家で過ごす時間が多くなり、体力は使ってないのに疲れやすくなった、という方はいらっしゃいませんか?
もしかしたら、その原因はステイホームの長期化による「骨の弱体化」かもしれません

私たちはコロナの前、運動習慣がない人でも、通勤や買い物など1日千歩程度は歩く生活を送っていました。ところが外出自粛のムードにより、「歩く」という機会が大幅に減りました。

その影響を最も受けるのが実は骨。骨は毎日歩いたり、物を持ち上げたりしてかかる荷重によって、古い骨に小さなひびが入ります。そのひびを代謝で新しくすることで、強い骨をキープすることができるのです。その際、重要となるのが、新しい骨をつくる際に出る「オステオカルシン」という代謝物質。これは体内の様々な循環を促進する大切なホルモンで、認知機能にも影響する別名「若返りホルモン」と呼ばれるものです。

そしてさらなるコロナの問題は、そのストレスです。
ストレスはカルシウムを体外に排出してしまい、体内で骨の再生に必要な量が足りなくなります。近年のカルシウム不足の食事に加え、コロナによる心労が加わり、今、骨はとても弱りやすい状況だと考えられるのです。

カルシウムの摂取には工夫が必要

身体の機能の維持や調節にも欠かせないカルシウム。積極的にこれを摂りたいところですが、カルシウムは吸収率が悪いという性質もあります。

比較的、効率よくカルシウムが取れる食品としては牛乳などの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、骨ごと食べられる魚やひじき・わかめ・のりなどの海草類が挙げられます。
またビタミンDはカルシウムの利用効率を高めますので、ビタミンDを多く含む食品(イワシ、サンマ、サケ、キクラゲ、シイタケ)等の食べ合わせもおすすめです。
また上記とは反対に、一緒に摂るとカルシウムの吸収を措害する食材(リン<インスタント食品に多く含まれる>、食塩、カフェイン)もありますので、注意が必要です。

カルシウムサプリの中には特別吸収率に優れたものもありますので、食べ合わせを気にせず効率的にカルシウムが摂取できるサプリメントもぜひご活用いただければ幸いです。

※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。

[戻る]  /  イキイキ生活通信読み物一覧へ