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2011年1月19日
世の中ぴょんぴょん下り坂
人の話を良く聞きな!
笑う耳には福来る。
「一つの言葉に 人はすれ違い
一つの言葉で 君と仲直り
一つの言葉に 独り涙し
一つの言葉で みんなも笑う
一つの言葉に 自ら頭が下がり
一つの言葉で 世界がいきり立つ
言葉のひとつ ひとつには
その人 その人の心が宿っている。」
明けましておめでとうございます。
もう*後戻りの出来ない
ウサギ年のスタートです。
さぁ~!ライトなスタッフファンの
みなさんABSのロックは
ONにしましたか?
そして 万が一に備え 小型
パラシュートは用意しましたか?
おやおや のっけから
謎めいた言葉で始まってしまった
二〇一一年のエコひいきですが
その言葉の謎をヒモ解きながら
今号の話しを進めることにしますネ。
今年はウサギ年だからでしょうか
世間ではファーをあしらった
洋服が流行っているそうですネ
みなさんはウサギと聞くと
どんなイメージが浮かびますか?
因幡の白ウサギ...それとも月の兎...
ピーターラビット...バニーガール...
まさかスズキの軽自動車ラパン...?
エッ!何故突然車に跳ぶのかって?
それはネ!ラパンとはフランス語で
ウサギを意味するからなのですョ。
了解してくれましたか...?
ところで今年もボクの話しは
兎の様にピョンピョンと跳びますが
決して目をまっ赤にしないよう
ついて来て下さいネ。(笑)
それでは謹賀新年はじめの一歩は
正月早々露骨な話になりますが
ウサギを食べる習慣のある
ヨーロッパのお話しからしますネ。
イギリス スペインはもとより
特にフランスでは子牛や子豚同様
兎の肉はどこの肉屋さんでも
容易に手に入るポピュラーな食材で
料理の種類も沢山あるそうですョ。
(日本では兎の肉はもちろん
子牛だって手に入りませんョネ。)
また近年ドイツでは犬みたいに
大きなウサギの養殖に成功し
その技術は中国や朝鮮に輸出され
既に食料だけでなく衣料用として
大量生産が見込まれているのです。
実は冒頭に触れたファーブームは
ここに繋がって来るのですから
世界経済の早さには驚きますネ。
それにしても
ウサギを食べるなんて聞くと
何となくゲテモノ趣味と
思ってしまいがちですョネ
でも そう遠くない昔には
ボク等のご先祖様たちも
食べていたことは明らかなのです。
その名残として
現在も秋田県の一部地域では
ウサギの肉を「日の丸肉」と呼び
行事の際に振る舞われるそうです。
おまけにもう一つ...。
ウサギの肉は牛豚に比べると
粘り気があるので
ドイツでは昔から
ソーセージやウインナーの原料に
粘着材代りとして使用されています。
(その意味では 既にボク等も
口にしているかも...ョ。ウサッ!)。
この「ふるさと」でした。
その時高校生に教えてもらった
「♪ウナギ美味しい かの川
子ブタ美味しい かの山...」には
思わず笑わってしまったことを
ふと思い出しました。(フフ...笑)
それでは皆さんにとって
そして どれみ村にとっても
今年が良い年でありますよう念じ
冒頭の謎解きをしてゆきますネ。
*後戻りの出来ない卯年以降に
託したこととは
ウサギは前足が短く
後足が長い為そのままの体勢では
後戻りすることが出来ませんし
下り坂も苦手としていることです。
そして それ故
ウサギを捕まえる方法は
予めウサギが逃げて来るであろう
登り坂の小道にて待ち伏せし
数名が山の下から追ってゆく方法
ふるさとの歌詞にあった
うさぎ追いしの形になることです。
このことから感じたことが
卯年の今年 ボクが心に刻んだ
自分宛てへのメッセージなのです。
と言っても良く解らないと
思うので 分かり易くする為に
お話しを作って見ました。
初笑いにどうぞお付合い下さい。
『崖を跳んだ天(アマ)ウサギ』
天ウサギたちは
大きな川が流れる谷間の里
「どれみ村」の竜頭山の崖で
昔から暮らして来ました。
ここ数年続いた天候不順に
天ウサギたちは
毎日満足なものも食べられず
朝から晩まで山を廻り
時々は山を下り里へ出かけては
お百姓さんが作る大切な野菜を
こっそり食べにもゆきました。
そんな ある日
野菜を食べ様としているところを
お百姓さんと子供たちに
見つかってしまったのです。
仲間のウサギたちは慌てて
一斉に人参畑を逃げ回ります。
逃げると言うより追われる様に...
亀の様な性格をした天ウサギは
その一部始終を大きな白菜の陰で
鼻をビビらせ見ていました。
仲間のウサギたちは
見る見る内に行く手を狭まれ
一番近い土手へと追い込まれます。
早い者順に安全と思った土手を
ピョンピョン登ってゆきますが
登りきったところで
お百姓が待っていて
大きな網で次々と
すくっていってしまったのです。
それを見た天ウサギは
耳が立つほど怖くなってしまい
遠くの土手の方に逃げようと
思ったのですが ふと思い留まり
どうせ大変なのだったら
お百姓さんが上って来た
苦手な下り坂を逃げようと
白菜をかじり決心したのです。
苦手な下り坂は焦れば焦る程
前のめりになって走れません。
そこで天ウサギは恐る恐る
一歩跳んでは後ろ足で
ブレーキを掛けてみました。
これなら何とか進めると
二歩三歩進むうちに要領も掴み
更に急なブレーキではなく
滑りながらブレーキをかける
そんな知恵も得て天ウサギは
得意気になりながら進みました。
人の匂いもしなくなったと
天ウサギが気をゆるめた
そのとたんでした!
目測を誤った天ウサギは
オーバーランしてしまい
崖を飛び出してしまったのです。
天ウサギは残念ながら
谷底目指して落ちてゆきました。
深い谷をゆ~くり落ちる間
天ウサギには 家族や仲間たちと
過ごした楽しい思い出が
次々と蘇って来ました。
目をまっ赤にしながら天ウサギは
胸だけで無くお腹の中も
その想い出で一杯になる様にと
大きく息を吸い込みました。
すると奇跡が起こったのです。
天ウサギを守護するご先祖が現れ
「子孫たちョ!慌てることはない
もっともっと厳しい時代を
わし等もそのまた前のご先祖も
乗り越えてきたんじゃぞ!
だからお前がいるのじゃ!
前が見えなくなったら
後ろを感じながら
進めば良いのじゃ!
そして自分の中の真っ白な
本能を呼び戻すのじゃ!
自分を信じ 愛しい人を信じ
勇気をもって自らの明日に
向かい挑むのじゃ!
良いか窮地の時はわし等が必ず
後押ししているからナ!」
その言葉を聞いた天ウサギは
何があっても最後まで
あきらめないぞ!と決心し
もう一度大きく呼吸しました。
余り食べていなかったことが
幸いしてか 天ウサギの身体は
見る見るうちに耳までも広がり
パラシュートの様になったのです。
そうだったのです。
実は 天ウサギのご先祖は
モモンガだったのです。
その後 天ウサギは隣の山へも
自由に飛んでゆける様になり
どれみ村の竜頭山の崖で
幸せに暮らしたとさ...。
おしまい。
新年早々天波の田和言に
お付合い下さいまして
誠にありがとうございました。
世界人口が増加する中での
少子高齢化や人口減少を迎える
「瑞穂の国」日本。
天候異変 世界経済の二番底
また北朝鮮との緊張関係も含め
更なる問題も生まれてきそうな
気配を感じる時勢です。
ある意味では増々下り坂の
傾斜がきつくなりそうですョ。
どうぞ皆さんも
ABS(アンチブレーキシステム)や
いざという時に備えた
パラシュートを
用意するのもさることながら
玄米と有機野菜を食べて
身軽になっておくことを是非
お勧めし初笑いの終わりです。
良い年であります様に...。