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2008年4月24日

日本人のDNAを構成してきた玄米!

冬の間は黒々と 冷たく縮んだ棚畠の土も
ウグイスの声を耳にする頃には 畝もかしこも すっかりの
緑黄パワーにおおわれ尽す。

春の賑わいは暑さへの反射 黒と茶色をことごとく隠し
蒸せる様なレンゲ畑の紅紫を 何故か裸足で踏みたくなる
野ウサギだった頃の記憶かも?

絶えまない四季の虚ろいに ぼぁんやりと身をおいている
土の中で七年も過ごし 光を味わえる一週間の自由
セミの気持ちが少しだけ解る。

かと言って農行はそれ程にも 不自由で不憫なものでなく
むしろ自由に山を謳歌する 森の守護神 白い狼のようさ
滅多にその姿は見せないけどネ。

訳の解らない詩だか田和言だか 得意の天波ワールドにはまるところでした。 

ところでライトなスタッフファンの皆さん!前号は寄稿出来ず。
ごめんなさいでした。 
実はのっぴきならぬ一ヶ月に渡る ライブツアーがあった為です。

移動中でも書けると思っていた 原稿がスムーズに書けず 
皆さんには申し訳なく思いつつ 藤本社長に無理を聞いて頂き
急きょお休みさせて頂きました。

重ねてごめんなさい。

そんな訳で前々号でお約束した 玄米についてのお話を
それも今までに話した事のない スペシャルな話をしますネ!

ボクが始めて玄米と言う 白米でないお米を口にしたのは
芸能界にデビューする十九歳の頃でした。

その頃のボクは大好きな音楽の道を歩む為
家を出てある画家先生のお宅に 居候してたことがあります。
どうしたご縁かと言うと 同級生のお父さんだっただけのことなのですが 

そこで 始めて口にしただけでなく「玄米」から「宇宙」や「命」
そして「世界平和」まで 繋がる話を耳にしたのです。
当時十九のボクには正直チンプンカンプンでしたが
何か響いて来るものがあるし そんな話をする時の先生は
えらく格好良くて さすが芸術家の先生らしいと思え
それはそれは ただうなずいて 二杯目のおかわりを 
そっと差し出すぐらいでした。

「ぼそぼそしていて ごわごわしていて ヌカ臭くて 
良く噛まないと 飲込みづらい玄米」。

そんな第一印象の玄米でしたが 食卓に花を添える玄米談義には
こんな話もありました。

「芸術意欲を掻き立たせる為の秘結は 
何物も自然のままを丸ごと食べることだ。
水に漬けたままの白米は カビが生えて腐るだけだが
玄米を水に浸けておいたら発芽し苗に そして稲穂を着け
多くの玄米をまた実らせる。

芸術の「芸」の意は 種を撒き 命を育むことで
作品に如何る命を与えるかが 芸術家としての役割で真価を
問われるところなのだ。」

また こんな話も......。
「玄米は腹持ちが良いから時間に縛られるのを嫌がる
芸術家にはもってこいで 作品作りに没頭出来るのが良い。
それに玄米を食べているだけで貧乏臭いのが これまた
妙に制作意欲を掻立てるぞ!」

なんて!訳が解らない様で解る様な気もする話しでしょ。

あれから十数年が経って ボクが玄米や有機野菜を伝える
どれみ村をやるなんて思ってもみませんでした。

玄米食に落ち着いてもう二十年 食養やマクロの勉強もしました。
今なら 当時先生が何をおっしゃろうとしていたのかが 
良く理解出来るのですがネ...。

それでは玄米と白米の違いを 表した表とグラフがあるので
是非参考に見て下さい。先生の話にうなずけると思います。

gennmai.gif


ネッ!栄養学的にもとっても 勿体ないことをしているでしょ
それに精米するのに 無駄な労力やエネルギーを 大量に消費してしまい
折角CO2を浄化してくれた 稲だったのに 
またCO2を排出する結果を招くなんて バカなことだと思いませんか?

また ここ数年の研究成果で 玄米が秘めているパワーが
次々と明らかになってきました。

脳を癒してくれる抑制系の 神経伝達物質「GABA」を筆頭に 
全ての病気の根本原因と言われる活性酸素を除去する
「SOD酵素」が相当量含まれていることも発見されました。

この他 最近脚光を浴びている『メタボ』対策にもばっちりなのです。
その原因とされる新陳代謝の混乱や内分泌異常も
玄米食を続けることで 優れた食物繊維の働きや有益な
腸内細菌の活性化によりひどかった便秘も見違える様に解消されます。

便秘は万病の元と言われ滞留する毒素が血液を濁し 
引き金としてはニキビや吹き出物と言った美容上のトラブルをもたらせ 
強いては肝臓・腎臓障害を誘発したり 動脈硬化の原因にもなります。

最悪は日本人の死因の第一位 脳卒中を含める血管系と心臓病
にもなり兼ねないのです。

前回のエコひいきで少し触れましたが 現在 どれみ村が頂いている玄米は
世界一のカルデラ活火山阿蘇山の 
七百メートルの天然湧水を活用した水田で 栽培されています。

四百年の米農家を継承する十七代目の農職人さんが 
スパルタ自然農法で栽培して下さる玄米を ボク等は
『天然祈念米』と呼び感謝して 大切に食べさせて頂いています。

十九歳の居候時代に口にした ぼそぼそ ごわごわしていた
農薬・化学肥料漬けの玄米と違い 筋金入りの本物の玄米を
食べつづけている訳ですから 
完治しているかどうかは検査もして無いので別として 
腎盂炎膀胱炎・胃潰瘍・大腸炎・肝炎肺炎を患ったことのあるボクが
化学薬品には一切頼らず症状が治まっているのですから・・・・・。

天然祈念米はもちろんのこと 日本二位の清流を誇る川辺川
近郊の山水と 五木の子守唄が 流れて来る様な球磨の悲しげな
青空と風 そして 二十年共に歩んで来た農職人の味方達が 
休むことなく作ってくれる 野菜や梅干し等の農産加工品が
身近にある環境のお陰です。

もちろん命の素である天然塩やエネルギーの素である砂糖を
神果の素に早く切り替えてた経緯もあってでしょうけどネ...。
 
見ることも手に触れることも決して出来ない 
素のもとが玄米の玄(もと)の字です。
揺るぎない人生の座標と成り得る 玄人の玄(くろ)であり 玄武の北の意であり 
北極星の意味だったりもするのが 玄なる米の玄米なのです。


最後の田和言になりますが きっと現代人の僕等には想像も
つかない澄み切った大昔の青空。

自らの御身だけでなく心まで映し出す様な水の鏡。
そんな愛おしい過去の記憶を止めているであろうDNAは
自らの生存意志を握っている 大切なカスガイだと思います。

そして そのカスガイを今日まで構成して来たのが
日本人が何故か主食として 位置付けて来た玄米と思います。

玄米のタンパク質によって メモリーされた過去の記憶を今こそ蘇らせましょう。
あなたの生まれて来た意味 成さなければならない役割は
本物の玄米を口にするだけで 自然に蘇って来ると思います。

理屈はともかく ボクは
黒米入り玄米ご飯が大好きです。
いただきアース。

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