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2007年3月 1日
現代の吟遊詩人・天波博文さんのエコロジーライフエッセイ
音と農に生きる現代の吟遊詩人・天波博文さんのエコロジーライフエッセイを新たにスタートします。
題して、天波博文の『エコひいき』です。
記念すべき第1回目のテーマは「お買い物について」です。
さあ!天波ワールドのはじまりはじまり・・・!!
ライトなスタッフ通信の頃より時々投稿させて頂いています天波と申します。
初めての人「初めまして」。2度目の人「お玄氣でしたか!」。
こちらは相も変わらず山奥で農行と音学に浸かり夢の熟成発酵を待ってます。
さて ボクのエコロジー感をテーマに 6回シリーズでお届けすることになった
『天波博文のエコひいき』
一体どんな展開になるのやら...?!
悩みが一つ増えたのと同時に楽しみの種も増えました。
通常「えこひいき」と言えば自分の得を優先に どちらか一方を特にひいきすることですョネ。
「不公平だぞォ!」なんて何かを糾弾する声が聞こえて来そうですネ。
でもご安心 これからお話する「エコひいき」は そんな心配は要りません。
むしろ、ボクの様なアレルギー体質の人や五臓六腑に難のある人にこんな考え方もあるんだナと
きっとお役に立つと思います。
では 早速今回のテーマ
「お買い物......。」に沿って音楽家らしくライブ感溢れる話を進めてゆきますネ。
自転車で15分走るとコーヒー色に眠らない街 ネオンの天の川に浮かぶ都市新宿がありました。
殆どは水の様な 泡の様な 見えない物が売買される夜
昼は昼で 見栄えばかりの光りものに人は群がり エンゲル係数を上げることで
人生の豊かさを競い合っている様な都市。
そんな街でプロとは名ばかり 売れない音楽家のボクは 15才の時から一緒だった彼女と結婚しました。
6畳と3畳のキッチンに共同トイレ。当然お風呂なんてないので石鹸箱をカタカタ鳴らし
毎夕近くの銭湯に通っていたのを思い出します。
当時 南こうせつの『神田川』の歌が流行っていましたが神田川沿いに住んでいたボク等二人は
もう一つの神田川をストーリーしている様に思えました。
よく駅まで彼女をむかえに自転車で行き そのまま彼女を乗せ東中野商店街や
早稲田通りにあるコープに買い物に行きました。
肉系が苦手だった二人は、 もっぱら野菜と魚。
そして二人共通の好物 麺類とお菓子を買っていました。
当時 食の安全性なんてあまり意識がなかったので値段と見た目を判断基準に
「あ~でもないこうでもない」とそれはそれで楽しく買い物をしていましたが
決まって品物を選ぶのはボク 支払いをするのが彼女でした。
なぜ品物を選ぶのはボクで支払いが彼女だったのかはまず 世間はお金のことが
気になるでしょうから そちらの方を優先しますと。
先程も話した様に 売れない音楽家であったことと
アルバイトをしても長続きしない三日坊主の飽き症だった為 安定収入がなかったのが...。
でも それは子供を授かる迄の間ですョ。
それよりもう一つの理由に エコロジー的深い意味があるんですョ。
なぜ品物を選ぶのはボクだったか?...。
彼女は人形町生まれの都会育ち。海で獲れた魚か?
川で捕れた魚か?なんて解りませんし 野菜にしても何が旬でどれが新鮮か?も良く知らなかったからです。
旬が何か?健康に良いのは何か?は 実家が季節料理を扱う小料理屋だったボクが詳しかったからです。
それにもう一つ重要な点は 今年で55才になるボクが子供の頃から
アレルギー体質なるセンサーを持っていたことにあります。
言わば病気と言うハンディーが 自分の体をかばうがゆえ
社会が騒ぐ前より食の汚染を感覚的に察知していたことになりませんか?
だから 口に入るモノを買う時は 特にうるさくて「天波は私の好きなもの全然買わせてくれない!」
なんて今でも口ゲンカになることがあります。
でも買ったモノによっては 家族の安全もさることながら自らの体に支障が起こりますから
ボクが決めていた訳です。
どれくらい敏感なのかは
例えば市販のリンゴやバナナに触れただけで 腕に鳥肌が立つ始末。
もちろんそんな果物を食べれば即 吐気に襲われ ソルビン酸添加の食品を口にすると 異常に喉が乾き
ひどい時は喘息へと誘発されます。
膨張剤の入ったお菓子は口内炎やものもらい等の粘膜系に症状が現われ
やがて胃痛に発展してゆくこともしばしばありました。
また食品に限らず 石鹸でも苦手なものは 爪で触れると背筋がゾッとして鳥肌が立ち かゆくなります。
化繊の服を着た時も同様...。
住宅や家具の塗装の臭いや化粧品屋の前を通ってもグラッとめまいがするのです。
ネ!面倒な体質でしょ!
もの選びはボクに任せた方が面倒じゃなさそうでしょ?
ではそんな身体センサーに知識も加わった今の天波が買い物をする時の心得を最後にお伝えしますネ。
買い物と言っても色々あるので 今回は食品に絞ります。
〇食品を買い物する時には 絶対に空腹時を避ける。
〇品物達をゆっくり吟味する。
〇直感的に来たものは 一旦 買った気持ちで売り場を 通り過ごし帰りに買う。
この姿勢であれば その時体が欲する最良の物を手に
することが出来るのです。
もち 有機野菜を扱ってないお店で有機野菜を望んでもそれは無理ョ。
そうでなくて近代農法の野菜の中にも美味しい野菜もあるんですョ。
ポイントはその物にどうやってめぐり逢うかだと思いませんか?
要するに こんなこと考えて生きて来たボクは 気が付いたら百姓で野菜の販売者で
有機野菜の一番のファンになっていた と言うことだけですョ。
でも自分から遠い問題の様に思えてた環境問題も実は 自分の健康を意識し体に良いものを買うことの方が
地球温暖化や大気汚染と言った環境問題への解決に役立ってゆくのですから驚きでしょ。
ボクが「エコひいき」と言った意味。分かってもらえましたョネ。
えっ!まだ分からない。
だから~。
『自分』の得を優先に どちらか一方をひいきすることでしょ。
『自然の得を優先すること』が 天波のエコひいきなのです。
だって『自分』という漢字は 『自然から分かれた』と書きますでしょ!
それでは また次回玄氣なみんなに逢えます様に。バイバイ!
投稿者 right : 2007年3月 1日 16:03
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